GORIの歴史


スカンジナビアは木には厳しい環境です。20世紀初頭まで木製のクレーン、係船柱などの港湾施設はタールとピッチで保守をしていました。1902年ユトランド港務部長だったWilhelm O. Ehrenskjöldは、表面は一見何ともなくとも内部から腐食し、いつ崩壊するかわからない事例をたびたび目にしました。そしてより効果的な木材保護を得るために実験を行いました。こうしてできたのが最初の製品GORIOL WOOD Oilです。


1930年代は比較的緩やかに成長し、デンマークの一中小企業に過ぎませんでした。
1957年に創業者の三代目・Nils OlufEhrenskjöldが入社しアメリカ流のマーケティング手法を取り入れ、建築士、建設企業、製造産業をターゲットにして販売を拡大し、会社を大きく成長させました。

1960年代、ライフスタイルの変化により親から独立した一戸建て住宅の建築がブームになると、ターゲットが工務店、塗装職人、DIY愛好家に広がり、製品がDIYショップで販売されるようになると急速に事業が拡大しました。
こうして成長を続けてゆく中で、福利厚生を充実させながら、経営側と社員が協力してこそ最高品質の製品が作られるという社風が出来ました。


GORIが成長を続けているのは流行に流されず、木の研究、木を腐敗させる要因の研究、その対策の開発を続けているからです。中でも1971年の時点ですでに「公害を出すことなく木を保護する製品作り」を指針として挙げているのは特筆すべきことだと考えています。



1902年 木材・木製品用塗料として創業
1994年 デンマークの大手塗料メーカーDyrup傘下に入る
2012年 DyrupはPPCインダストリーズ社傘下に入る



PPGインダストリーズは世界最大級の塗料メーカーです。